SEOよりも成果が出やすいと言われているMEOは、マーケティング戦略において必要な施策です。しかし、マーケティング初心者の企業や担当者にとっては「MEOって何?」「何が良いのかわからない」など、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、MEO対策のポイントについてわかりやすく解説しながら、メリットやデメリットを合わせて紹介します。
MEOとは?
聞きなれない言葉ですが、MEOとは地図アプリにおいて、自社の店舗やビジネスを最適な形に表示させるための施策です。ここではどのような目的で使われているのか、SEOと何が違うのかを紹介します。
MEOの目的
MEOは、特定のキーワードで検索しているユーザーと、その対象の店舗やビジネスとをつなげる橋渡し的な役割を担っています。
たとえば、札幌にあるラーメン店を探すユーザーがいて検索したところ、現在地に基づいて地図上にラーメン店を表示してくれるため、近くにあるかなど俯瞰して考えられます。ユーザーにとっても便利な機能ですが、検索エンジンの上位表示されないビジネスを展開している店舗にとって、このような対策をとることで集客につなげられると言えるのです。
SEOとの違い
「ローカルSEO」と呼ばれるMEOですが、SEOとは共に上位表示させる共通点があります。MEOはGoogleビジネスプロフィールの情報を、SEOはWebページを検索結果上に、それぞれ上位表示させる施策です。また、成果を得るまでの期間や費用にも違いがあります。
SEOは、高品質なコンテンツを作成し、継続していくことで上位表示させることができるため、外注するもしくは自社で行うにしても、労力と費用負担は大きいと言えるでしょう。さらに成果が出るのに2~3ヶ月ほど時間がかかると言われています。一方MEOは、施工ポイントが限定されているため、手間も時間もかからずに低コストで取り組めるのです。
成果も早ければ1週間ほどで出るケースもあり、低コストでかつ短期間で成果を感じられるのがMEOでしょう。
MEOのメリット
MEO対策を行うとどんなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、MEOのメリットを詳しく紹介します。
SEOよりも上位表示される
ユーザーが一番目にしやすい場所に表示されるため、見てもらう可能性が高くなります。MEOはローカル検索で上位3位以内に入っていて、ローカルパックで表示された場合は、SEOよりも検索結果が上位に表示されるのです。
媒体に頼らずに集客できる
飲食店や美容室など、集客をする際に媒体に頼って宣伝するケースが多いですが、月々のランニングコストが高くなってしまいます。媒体やポータルサイトに頼らずに集客を見込めるのがMEO対策です。最近はGoogleマップで情報を集めるユーザーも増えているため、MEOを通じて幅広い層にアプローチできます。
効果的にアプローチができる
検索するユーザーは目的がはっきりしているケースが多いため、適したニーズに合う店舗が見つかれば、足を運んでくれる可能性が高くなります。そのため、検索結果の目立つ場所に表示をされることで、将来的に来店してくれるユーザーへ効果的なアプローチができるのです。
低コストだから費用を抑えられる
SEOよりも低コストで集客をすることができるため、費用を抑えられるメリットがあります。高い費用をかけてSEO対策をとっても、大手メディアや他サイトなどと競わなければ上位に表示されない難しさがあるのです。
その点MEOは誰でも無料ではじめられ、外注を依頼しても毎月数万円程度ですむため、低コストで取り組めます。それでいてMEOは集客を目的にアプローチできるので、個人経営の店舗などでは嬉しい心強い施策と言えるでしょう。
競合が少ないから成果が期待できる
MEOは競合が少ないため、対策を行った分だけ成果につながりやすいメリットがあります。まだ最近のサービスになるため、MEO対策をしている店舗や会社が少なく、より上位に表示される可能性が高くなっているのです。SEO対策では、大手企業を相手に競合するため、上位表示に苦戦を強いられるでしょう。
しかしMEOでは、同じ地域の店舗などが競合になるため、上位に表示されやすくなるのです。そのため、多くのユーザーの目にとまりやすく、集客につながりやすいため、成果が期待できます。
MEOのデメリット
MEOは無料で誰でもはじめられるなどのメリットが多くありますが、いくつかのデメリットもあります。ここでは、MEOのデメリットを紹介しますので、参考にしてください。
短期間での効果が期待できない
媒体などに載せる広告などは短期間での効果が期待できますが、MEO対策を行っても即効性は期待できないのがデメリットでしょう。目的がはっきりしているユーザーに向けてアプローチできることから、成果につながりやすいですが、その成果がでるまでの即効性に欠けてしまうのです。
ただし、SEO対策に比べても、検索ユーザーの目にとまりやすいため、コツコツと続けていくことで、成果を継続して得ることも可能になるでしょう。
MEOは即効性に欠けますが、無料ではじめられるため、コツコツと続けて取り組んでみると良い結果につながるかもしれません。
悪いクチコミなどの評価をされるかもしれない
MEO対策によって、多くの人に見てもらう、知ってもらうことができますが、その反面、悪いクチコミなどを評価されてしまうリスクがあります。クチコミや評価には良いのもありますが、ネガティブな内容をするユーザーも中にはいるのです。
検索ユーザーにとって、どのような店舗なのか、サービスはきちんとされているのかなどを知るには、クチコミや評価は重要ポイントになります。万が一悪い評価をされたなら、そのまま放置せずに、きちんとコメントを返すことで、真摯に向き合っている姿勢より、好印象を得ることもできるでしょう。
悪いクチコミがあったなら、謝罪からはじめ、今後の改善策などを記載することが、印象アップにつながるのです。
まとめ
まだスタートしたばかりのMEO対策ですが、今後の集客を増やすために必要になる施策となるでしょう。売上アップを目指すならば、集客アップはもちろん、コスト削減をしながら低コストでの施策が必要になるからです。はじめて行うMEO対策は、少し難しく感じるかもしれませんが、ビジネスプロフィールを充実させることで、ユーザーへのアプローチも効果的に行えるでしょう。
SEO対策よりも上位表示されるようになれば、多くの人の目にとまりやすくなり、印象を残すこともできるでしょう。MEO対策はローカルでの検索にて上位表示されるため、費用を抑えながら、自社の店舗やビジネスを周知させるのに最適なツールです。まだ競合が少ないため、先駆けて進めておくことで、効果が出やすい施策ともいえます。
自身でMEO対策を行うのに抵抗がある方は、SEO対策よりも費用を抑えて業者に依頼できるため、外注する方法も一つでしょう。このような対策を講じることで、未来のお客様との橋渡しをしてもらえることは、お店を経営する方にとってありがたい存在となるのです。まずはGoogleビジネスプロフィールに登録してみて、自ら取り組んでみても良いかもしれません。