最近では、TwitterやInstagramなどのSNSが、社内や社外への情報を発信するツールとしての大きな役割を担っています。ニュースサイトなどで、企業アカウントがバスった、話題になっている、トレンド入りしているという情報を目にすることも少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、Twitterの企業アカウントの運営方法や、運営における注意点についてご紹介します。
Twitterで企業アカウントを運用するために
Twitterの企業アカウントを運営したいという場合には、まずはTwitterについて詳しく知ることが大切です。 Twitterの特徴、メリット、デメリットを考えた上で、本当にアカウントの運営が必要なのかどうか、検討してみましょう。
Twitterと他のSNSの違いは?
準備の前に、Twitterの概要について簡単に確認しておきましょう。Twitterとは、140字以内の短文を気軽にシェアしたり投稿したりできるツールです。世界には3億人のユーザーがいると言われており、日本で積極的に活用しているユーザーは4500万人にものぼると言われています。
Twitterの特色は、なんといっても比較的短い内容の情報を気軽に「つぶやく」ことが可能なところにあります。Facebookなどと比べるとリプライやリツイート、「いいね」などでよりユーザーとの距離感が近いこともポイントです。
また、Instagramなどは写真がメインになりますが、Twitterは企業が文字で具体的に伝えたい情報をユーザーに届けやすいという点も大きな魅力といえます。
他のSNSの特色も踏まえたうえで、Twitterの企業アカウントを運営すべきかどうかをよく考えてみるとよいでしょう。
Twitterの企業アカウントを運営する準備
なんとなくアカウントを運営していても、その労力に見合った効果は得られません。ここでは、Twitterの企業アカウントを運営するためにすべき準備についてみていきましょう。
目的や評価指数を決める
企業アカウントを運営するためには、まずどんな目的をもって運営するのかを明確にしておく必要があります。新しい顧客を獲得するため、継続的なリピーターを増やすため、新商品を広めるためなど、ビジネスの拡大につながるような目的を設定しましょう。
さらに目的に合わせた評価指数についてもしっかり定めておきましょう。Twitterは、いいね数、フォロワー数など数字として評価が表れやすいツールです。インプレッション数、ツイートクリック率、コメント数などについて、目的にあった評価指数を決めておきましょう。
マニュアルと世界観を決める
Twitterの運営を行うためには、定期的に更新し続ける必要があり、時間も手間もかかってしまいます。複数人でアカウントを運営する場合には、文章調や投稿の方向性、いいねやコメントの返し方などをマニュアル化しておくようにしましょう。
また、企業の世界観や特色、取り扱っている商品の客層に合わせてアカウントの世界観を決めることも大切です。よりフレンドリーにコミュニケーションを行うアカウント、業界の最新情報を提供するメディアアカウント、よりブランド価値を高めるおしゃれなアカウントなど、アカウントの方向性を定めることが大切です。これらの世界観を投稿者全員で共有するようにしましょう。
Twitterの企業アカウントの運営方法
ここでは、企業アカウントを立ち上げた後に、実際に運営する方法についてご紹介します。基本的には、自社から発信したい情報などを分かりやすく140字以内にまとめてつぶやいていくことになりますが、それだけではフォロワーがなかなか増えていかないかもしれません。
効果的に運営していく方法について、以下の2つのポイントをぜひとも押さえておきましょう。
人気の企業アカウントを分析する
まずは、プロフィールや写真、アイコンなどを設定する必要があります。人気の企業アカウントを参考にしながら、誰が見てもわかりやすいもの、企業の特色を表すものを選ぶようにしましょう。
また、投稿の内容についても、どのような内容がバズりやすいのか、どのような投稿がターゲットから人気を集めているかを分析しましょう。
定期的に内容を振り返る
Twitter企業アカウントの運営は、最初のうちは手探りになるはずです。定期的に内容を振り返りながら、複数人でチェックすることが大切です。たとえば、消費者に有益な情報を届けられているか、フォロワーとの相互コミュニケーションが取れているか、フォロワーの属性は企業がターゲットとしていつ人と近いかどうか、「いいね」やリツイートなどの反応があるかどうかなどを振り返ってみましょう。
また、定期的に、企業名や商品名、サービス名などを検索することで、評判やリアルタイムな反応を見つけることもできます。
Twitterの企業アカウントを運営するときの注意点
Twitterの企業アカウントを運営するためには、いくつかの注意点を知っておく必要があります。
トーンに統一感を出す
Twitterの良さとしては、アカウントにキャラクターを与えることができ、より製品やブランドを身近に感じてもらえるという点があります。しかし、投稿のトーンに統一感がなければ、アカウントのイメージがブレて、フォロワーが離れてしまいます。
たとえば、広報やPRが目的の場合には少し固めのトーンで統一する、ファンやユーザーとのコミュニケーションが目的の場合には絵文字を使いくだけたトーンで統一するのが良いでしょう。Twitterを運営する目的に合わせて、口調、顔文字、絵文字などの使用方法に一貫性を持たせることが大切です。
炎上に注意!
SNSの運用には、炎上のリスクがあります。一度、投稿して世に出てしまったものは、削除してもスクリーンショット(魚拓)やリツイートなどから拡散してしまう可能性があります。
正しい情報を投稿するように注意するのは当たり前のことですが、ユーザーの多様性に目を向けたり、運営元の経営理念に基づいているか確認したりすることも大切です。投稿を行う前に、複数人によってチェックを行うとよいでしょう。
まとめ
今回は、Twitterの企業アカウントやマーケティングを目的としたアカウントの運営方法についてご紹介しました。目的をしっかりと明らかにした上で、適切に運用すれば、PRやイメージ向上などの大きな効果が得られるでしょう。人気の企業アカウントの運用について研究しながら、独自の運用方針を考えてみてはいかがでしょうか。