自社サイトをたくさんの人に見てもらうには、SEO対策が必要です。そこで検索結果上位に出やすくするため、充実した内容=長文コンテンツを書きたい方もいるでしょう。しかし、ただ文章を長くすればいいわけではありません。
SEOで大切なのは『コンテンツの質』です。キーワードを踏まえながら、読者が読みたくなる内容に仕上げてください。今回はSEO対策に悩む事業者のため、長文コンテンツの上位表示の可能性や、SEO効果を出すポイントを解説します!
検索結果の上位表示に文字数は関係ないが、有益なコンテンツにしようとすると文字数は増える傾向にある
検索結果の上位表示に、文字数はあまり関係ありません。文字数の少ないコンテンツでも、内容次第で検索エンジンから優良評価を受けます。つまり大切なのは文字数の多さではなく、ユーザーの役に立つことです。
それでも長文コンテンツが検索結果上位に多い、という人がいるでしょう。読者の疑問や悩みを解決するには、一定の情報量が必要です。有益な情報をひとつのコンテンツにまとめると、どうしても1000字以内では足りない可能性があります。そのために文字数の多いコンテンツが検索されやすい傾向にある…というのが現状です。
コンテンツにもよりますが少なくとも2000字、上限は5000字以上でも問題ありません。一方で1万字以上書いても、検索結果で上位表示されるとは限らないのです。
評価されるコンテンツの基準は?
ここで評価を受けるコンテンツの基準を3つ見ていきましょう。読者の疑問に対する解決法があること、網羅性が高い、検索者の感情に寄り添うことです。それぞれの詳細を、以下でチェックしてください。
疑問に対する解決法がある
良質なコンテンツは、検索者の疑問を解決できます。検索者と検索エンジンは、質問者と回答者の関係です。検索者が疑問に思ったことを検索で調べ、エンジンは上位表示のコンテンツを通して答えを教えてくれます。
たとえばダイエットに最適な運動方法を調べるとしましょう。「ダイエット 運動 方法」で検索をすると、実際に効果的な運動を書いた記事が、検索結果で上位表示を受けることがあります。
このように良質なコンテンツは、ネットユーザーの疑問解決に積極的です。検索エンジンもそれを分かっていて、優良なページを見分けています。
網羅性が高い
良質なコンテンツの特徴として、網羅性の高さも挙げられます。ここでの網羅性の高さとは、検索者の疑問への答えが多く詰まっていることです。人々が思うさまざまな疑問を読み、それらの答えをひとつのコンテンツにまとめています。
たとえば最近は、格安スマホが話題です。格安スマホの疑問を知るべく、さまざまな人がそのワードを使って検索しています。良質なコンテンツは格安スマホの意味だけでなく、買い方やおすすめブランド、関連部品の解説などをまとめているのです。
このように読者が知りたい情報をいっぺんに知れるのが、優良コンテンツになります。
検索者の感情に寄り添う
最後のポイントは検索者の感情に寄り添うことです。コンテンツ作成者は、検索者の気持ちを考え、彼らの利益になる情報を与えなければなりません。
たとえば「部屋 片づけられない」で検索する人がいます。その人は家の中をきれいにする方法がわからなくて悩んでいるでしょう。彼らのために原因を伝え、効果的な対策を教えてあげるのがセオリーです。片づけられない状況について、とくに原因をやさしく解説するとよいでしょう。
このように読者の気持ちを考えながら、喜ばれそうなサイト設計を目指してください。
自社コンテンツを検索上位に出す方法
以上を踏まえ、自社コンテンツを検索上位に出すポイントを紹介します。まずはサイトの内部施策から始めましょう。そこからターゲットキーワードについて入念に学び、その成果としてコンテンツをわかりやすくまとめてください。
以上の取り組みを繰り返せば、検索結果上位が近づくでしょう。ここでは検索結果上位に入るためのポイントをまとめました。
サイトの内部施策から始めよう
まずはサイトの内部支度から始めてください。良質なコンテンツを作るだけでなく、検索エンジンに優良性を認識してもらうことが大切です。
そのためにはサイト全体のHTML構造を見直してください。titleタグ、h1タグ、URL正規化、メタディスクリプション、スマホ対応などさまざまな設定があります。これらをひとつずつ適切な形にしてください。
こうした構造修正が、読者の読みやすさにつながります。検索エンジンからも、正当に評価してもらえるでしょう。
ターゲットキーワードの知識を学ぶ
次に大切なのはターゲットキーワード関連の知識習得です。ひとつのサイトには、多数のコンテンツ掲載が想定されます。そのためにキーワードについて日々勉強する姿勢が大切です。
ここでのポイントは、Googleのアルゴリズムを意識するのではなく、ユーザーにとって有益な情報を作ることです。公的機関や大手企業公式サイトのように、信頼できるソースから情報を仕入れてください。
またユーザーの興味に合ったトピック選定、他サイトにない独自コンテンツの作成、サイトの品質管理なども欠かせません。有益情報を届け続けるには、日々の努力が大切です。
ターゲットキーワードに基づいたライティングをする
ターゲットキーワードの知識を得たら、それに関するライティングを進めてください。まずはタイトルと概要を考えましょう。本文についても、どのポジションに何を書くか、要旨を簡単にメモしておきましょう。
そこまで準備ができたら、ライティング開始です。ここで大切なのはターゲットを正確に決めることです。彼らを対象に有益情報を定めましょう。このようにユーザーを意識した記事構成が、わかりやすいコンテンツにつながります。
コンテンツ作成時の注意点
ここではコンテンツ作成時の注意点を紹介します。文字数を増やしたいからといって、無駄な情報を入れないでください。またコピペは禁物です。ユーザーにとって読みにくい内容も、支持率低下につながります。以下に作成時の注意点を、3つにまとめておきました。
無駄な情報によるかさ増しは逆効果
文字数稼ぎとして、無駄な情報を入れるのはやめましょう。検索結果の上位表示に、文字数は関係ありません。それどころか5000字のような文字数にこだわるあまり、やみくもに余分な情報を入れると逆効果です。
ユーザーが求めていない情報を長々と解説してはいけません。SEOにマイナスとなるからです。たとえばダイエットの記事で、部屋の片づけ方を長々と解説すると、何が言いたいのかわからなくなります。大切なのはユーザーが求めている情報を、過不足なく説明することです。
コピペは控える
コンテンツ作成でコピペは控えましょう。他サイトの著作権侵害のおそれがあるからです。またコピペばかりのコンテンツは、コピーコンテンツとして扱われ検索エンジンから悪い評価を受けることがあります。
ただしコピペになる基準がわからない人もいるでしょう。そこで重要なのがコピペチェックツールです。こちらに文章を載せ、一致率の低さを判定してもらいます。たとえば「Copy Content Detector」というツールであれば、50%以上なら「要注意」判定です。該当した場合は、オリジナルの見解を入れるなどして、文章を直しましょう。
このようにコンテンツ作成では、コピペへの注意が必要です。
ユーザーにとって読みやすい記事を提供する
最後に大切なのは、ユーザーにとっての読みやすさです。読者は読みやすい記事なら、コンテンツの言いたいことをすぐに理解できます。
一方で余分な情報が多い、一文が長いなどの原因で読みにくいことがあります。読みにくさは読者にとってのストレスの原因です。情報を探すユーザーは悩んでいることがあるので、余分なストレスを与えないように配慮してください。
まとめ
SEO効果に文字数は関係ありません。そのため長文コンテンツだからといって、検索上位に出てくる保証もないのです。検索結果で上位表示を受けるには、ユーザーにとって有益な情報を過不足なく示しましょう。
読者は有益な情報をわかりやすく認識できれば、そのコンテンツを頼りにします。以上から事業者は、多くのユーザーから信頼してもらえる工夫が必要です。文字数ばかりにとらわれず、必要情報の明快な解説にこだわりましょう。