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メンズ脱毛の今後の動向について!メンズサロンの現状と将来性を解説!

「美を追求するのは女性ならではのこと」というのは、今や昔です。男性も美を求めるのが当たり前の時代になりました。実際、男性用化粧品もドラッグストアなどで手軽に購入できるようになりましたし、メンズエステサロンも日本全国で営業しています。ところでこのメンズビューティのマーケットは今後どうなるのでしょうか?

メンズビューティの市場規模は増加傾向

メンズビューティのマーケットですが、ここ数年増加傾向が続いています。しかも特定のジャンルだけでなく、各分野にわたって広く成長しているのが大きな特徴です。

数多くのジャンルで増加している

2023年のメンズビューティの市場規模を見てみると、メンズエステは1,038億円でした。これは前年比78億円ものアップです。そしてメンズエステに限らず、ほかのビューティ業界でも増加しているのがわかります。たとえばヘアが38億円、ネイル65億円、アイ42億円も前年と比較して拡大しています。

とくに顕著なのがリラクゼーションです。リラクゼーション業界は2022~23年の1年間で167億円もマーケットが拡大しました。このように全体的に市場が拡大していることがわかります。

利用者の増えたことが一因

マーケットがここまで成長している要因はいくつかあります。しかしその中でも大きいのは、利用客の増加傾向です。メンズエステの利用率を見てみると、脱毛・フェイシャル・痩身のいずれも、2022年から2023年にかけて増加しています。

これまでは男性で美容に興味を持っていても、「行くのが恥ずかしい」と思っていたかもしれません。しかし社会全般で男性が美容エステへ通うことに寛容になりつつあります。このため、実際にエステサロンに通う男性が増えてきているのでしょう。これまでの心の足かせがなくなったからです。

サロン利用層も広がりつつあります。これまではヘアサロンに通う男性は決して少なくありませんでした。それがエステサロンやネイルサロン、リラクゼーションなどに通う男性も増加傾向です。ヘアスタイリングから、男性の身だしなみの意識がムダ毛の処理や爪などへ、広範囲にわたるようになってきているのでしょう。

コロナ禍とメンズビューティ

メンズビューティ市場が拡大している要因はいろいろと考えられますが、意外なところではコロナ禍が挙げられます。2020年に世界的に流行した新型コロナウイルスの影響で、自粛生活を強いられたのは記憶に新しいところです。不要不急の外出は控えるようにいわれ、仕事も授業も基本、オンラインで行うところも多かったでしょう。

自粛生活の中で、自分の顔を見る時間が長くなりました。オンライン会議のときでも自分の表情が画面に出るので、目にする機会も多くなったはずです。その結果、自分の顔に対する関心が高まりました。

また感染防止のために、外出する際にはマスクを着用していた人が多かったはずです。長時間マスクを装着していると、肌荒れが起こりやすくなります。肌トラブルをきっかけにして、スキンケアに興味を持つ男性も増えたといわれています。ある調査によると、男性回答者の約7割が「コロナ禍を経て美容に対する考え方が変わった」と答えているほどです。

メンズ脱毛へのニーズが高い

メンズビューティの中でもとくに注目されているのが、メンズ脱毛の世界です。メンズ脱毛は成長が続いていて、当面はこの状況が続くだろうと見られています。脱毛の世界は女性では頭打ちの状況が見られます。2022年には女性向け脱毛サロンで全国にチェーン展開していた2社が、相次いで破綻や事業譲渡を行って話題になりました。これにより女性の脱毛サロンの店舗数は、減少傾向にあります。

しかしメンズ脱毛を見てみると、市場は成長傾向です。その理由として、男性の利用層の拡大が大きく関係しているといわれています。メンズ脱毛の主力の客層はこれまで、美容意識の高い中高年層がメインでした。しかしこの傾向に変化が見られ、若者にも広まりつつあります。20代から30代の若い男性でも、脱毛サロンに通う人が増加してきています。その結果、メンズ脱毛の市場規模がここ数年、拡大しているわけです。

メンズ脱毛の市場動向について解説

メンズビューティ市場は拡大しているとすでに紹介しました。その中でもメンズ脱毛の市場規模はもはや無視できない状況になりつつあります。ここではメンズ脱毛の市場動向について、さらに深掘りしていきましょう。

利用率は上昇傾向

ある美容に関する調査研究機関がリサーチしたところ、メンズ脱毛サロンの利用率は上昇傾向にあります。2023年の調査によると脱毛サロンの利用率は5.4%でした。少ないように見えますが、2021年4.5%・2022年5.2%でしたので、ここ数年右肩上がりであることがわかります。このように着実にメンズ脱毛サロンの利用者数は増えてきています。

昔は毛深さが男性の象徴といわれていた時代がありました。しかし毛深いのをそのままにしていると不潔など、ネガティブなイメージに現代では見られがちです。そこで身だしなみや清潔感を求めて、メンズ脱毛を求める男性が増えつつあります。またひげ脱毛をして毎日のひげ剃りのわずらわしさから解放されたいと、効率性を求めてサロンに通う方も少なくありません。

10代の関心が高まっている

脱毛の意識調査を見てみると、10代の間で関心が高まっていることがうかがえます。これは女性を対象にした調査ですが、サロンやクリニックで脱毛を経験したことのある人は、脱毛経験のある中で高校生37.1%・大学生51.5%を記録しました。いずれも前年度と比較して、10ポイント以上も上昇しています。

10代女性の傾向が、もしかすると同世代の男性に波及してくる可能性もあります。もし10代男性がメンズ脱毛を希望してサロンに通うようになれば、さらにユーザーのすそ野が広がっていくでしょう。そうなれば、メンズ脱毛の市場規模はさらに拡大する可能性も秘めているわけです。

希望する部位も拡大傾向

メンズ脱毛の中でも、具体的にどの部分のムダ毛を処理したいか、これも対象部位が拡大しつつあることが調査でわかってきています。2023年時点で最も多かったのは、ひげでした。ひげ脱毛を希望する人は全体の3割強を占めています。しかしその他の部位の脱毛を希望する男性も、決して少なくありません。

とくにワキ脱毛は、ひげ脱毛とほぼ変わりないくらいのシェアを誇るようになりつつあります。ワキ脱毛は夏場袖なしや半そでを着用したときに、わき毛がはみ出ないようにするためにエチケットの一環として利用する人が増加傾向です。

その他にもVIO脱毛を希望する男性の方も増えてきています。デリケートゾーンのムダ毛を処理することで、清潔感を出したいと希望している男性も少なくありません。この辺を見ても、男性の美容意識が高まってきていることもうかがえるでしょう。

 

有名人の利用も一役

男性が脱毛サロンを利用するようになった背景の一つとして、有名人の情報発信も関係しているといわれています。過去に芸能人やサッカー日本代表の有名選手が、SNSなどで脱毛していることをカミングアウトしました。「あの人がやっているのだから自分も」と、心のハードルが低くなったわけです。
また男性が脱毛をする理由も多様化しているといいます。カウンセリングでは、脱毛をしようと思ったきっかけを聞くことがあります。以前は「コンプレックスを克服したいから」という答えが大半でした。しかしそれ以外にもいろいろな事情で、脱毛を希望する男性が増えてきています。

「いつまでも若く見られたいので」「仕事上の身だしなみだから」「毎日のお手入れ時間を短縮したい」などいろいろな理由があります。また「将来介護を受けるときのために」と、今後のことを見越して自己投資を行う人も見受けられるようです。

今後のメンズビューティ市場はどうなる?

メンズビューティ市場はこれまで成長を続けてきていることがわかりました。ところで今後、メンズビューティ市場はどうなるかも気になるところです。結論からいうと、今後もしばらく拡大し続けるのではないかと見られています。ただしこれからこちらの業界に進出するためには、いろいろと戦略を練る必要があります。

メインターゲットをどうするか?

もしメンズサロンの開業を検討しているのであれば、男性の中でもどの年代にターゲットを絞るか検討しなければなりません。世代によって、メンズサロンに何を求めているのかが微妙に変わってくるからです。若年層の場合、メイクを含めた美容に対してあまり抵抗感がありません。そこで施術に加えて、化粧品とセットで美を楽しめるようなコンセプトで営業すれば、リピーターも増えるでしょう。その日ごとに雰囲気を変えられるような、パッケージ商品を店内で販売するなど、戦略が欠かせないでしょう。

また若年層に響くような情報発信も検討しなければなりません。たとえば、若者に人気のタレントを起用した広告戦略など検討すべきです。またSNSを活用するのも一考です。インフルエンサーとコラボすれば、一気に情報が拡散する可能性にも期待が持てます。

一方20代後半以上の年代になると、美を楽しむというよりもコンプレックスの解消が主な目的になるでしょう。肌荒れやシミ、しわ、乾燥肌などの悩みを解消できるようなメニューが提供できれば、集客力もアップするでしょう。

またこの年代は、化粧品を使用すること自体に違和感を持つ人も結構います。もし商品を販売するのであれば、手軽に試せるような抵抗感のないパッケージを検討しなければなりません。このように年代によって、検討すべきポイントが変わってくるわけです。

新しい形態の店舗を展開する

メンズビューティというと、メンズサロンやメンズ脱毛を連想する人もいるかもしれません。しかしその他の形で営業する方法もあります。別の形態で営業することにより他店との差別化が図れ、ピンポイントで潜在層に訴求できます。

たとえば眉毛サロンです。実はメンズ向けの眉毛サロンは、コロナ禍を経て急速に注目を集めています。コロナ禍以降、外出する際にマスクを着用するのが当たり前の時代になりました。マスクを着用することで、目元が気になるという男性も増えてきています。そこで目元や眉毛ケアに関心を持つようになった男性も少なくありません。眉毛を整えるだけでも、目元の印象がだいぶ変わります。そこでコロナ禍以降のエチケットとして、眉毛サロンに定期的に通う男性も増加傾向にあります。

また男性向け美容室も拡大傾向です。普通の床屋とは違って、お客さんそれぞれにマッチしたヘアスタイルを提案したり、トレンドに合わせたスタイリングを行ったりするのが特徴です。さらに自分の髪型にこだわりたいと思っているお客さんの間で支持されています。また男性向けの美容室は全員男性スタッフで、男性のお客さんが気軽に通えるのも魅力の一つです。

脱毛サロンは痛み対策がポイント

男性向けの脱毛サロンの運営を検討しているのであれば、痛み対策について検討する必要があります。男性の場合、女性と比較して体毛が太く丈夫で、密度も高い傾向が見られます。脱毛施術は太くて丈夫な体毛の方がより強い痛みを感じるので、ケアが大事なわけです。

とくにひげ脱毛やデリケートゾーンの処理では強い痛みが伴うといわれています。痛みに弱いお客さんが脱毛サロンを利用するにあたっては、痛み対策をどのようにしているか重視するでしょう。たとえば麻酔の積極的な導入を検討すべきです。

たとえば笑気ガスを使った麻酔が挙げられます。鼻からガスを吸引する方法で、心身がリラックスすることで施術中の痛みが軽減される仕組みです。即効性が高く、吸入を中止すればガスは速やかに排出されるので影響が長引くような心配はありません。歯科治療でも使用されている手法で、すでに広く普及しているのも安心ポイントです。

また麻酔クリームを使ったアプローチも考えられます。塗布して30分から1時間も経過すると感覚が鈍麻します。その結果、施術中にもあまり痛みを感じることなく、スムーズに脱毛できるわけです。このような痛み対策の導入を検討してみるといいでしょう。

メンズサロンを利用する際にお客さんは何を重視する?

メンズサロンを運営するにあたって、集客対策は切っても切れない施策です。お客さんを集めるにあたって、まずサロン選びで何を重視しているのかを把握する必要があります。

ホームページを充実させる

お客さんの多くが、まずメンズサロンのホームページをチェックして利用するかどうか決める傾向が見られます。サイトを見ることで、どのような施術があるのか、店内の様子など細かな情報を把握できるからです。もしサイト制作するなら、写真をできるだけ多くアップして店内の雰囲気をイメージできるようにするのがおすすめです。

スタッフの情報を掲載する

サイト作りの際には、スタッフに関する情報を充実させた方がいいでしょう。お客さんはとくに初めて来院する際、「どのようなスタッフがいるのだろう?」「自分と気が合いそうか?」など心配する方です。そこでスタッフの人となりがわかるようなサイト作りを心がけると、お客さんも安心して予約できます。

サイト内で、来店したときの模様がシミュレーションできるように、どのような流れで施術が行われるのか説明するといいでしょう。またブログやSNSなどで、スタッフが日常の様子を発信するのもおすすめです。どのような人が施術を担当するのか、具体的にイメージできるからです。

脱毛サロンはメンズ専門がおすすめ

脱毛サロンの運営を検討しているのであれば、メンズをメインターゲットにしたメンズ専門の脱毛サロンにするといいでしょう。男女兼用のサロンもありますが、スタッフが男性の脱毛施術経験がほとんどないケースも決して珍しくありません。

また女性のお客さんもやってくるとなると、周囲の目が気になる男性もいるはずです。メンズに特化すれば、男性の脱毛施術経験豊富なスタッフにお願いできますし、男性に合わせたコースを提供できます。男性が安心して通えるような環境作りを心がけることが、メンズ脱毛サロンで集客力アップするためのコツです。これから脱毛サロン運営をする場合は、メンズに絞ったお店作りをしてみることをおすすめします。

まとめ

メンズビューティマーケットは、美容業界の中でも近年注目されています。メンズサロンへのニーズは高まっていますし、利用客層も広がりつつあるからです。メンズサロンも続々新規出店していますが、高い需要に追い付いていないのが実情です。

よって今からメンズサロンを開業すれば、お客さんを確保できる可能性は十分あります。ただしリピーターをつけるためには、それなりの営業努力が必要です。男性が安心して通えるようなサロンにするにはどうすればいいか、ここで紹介したことを参考にサロン経営を進めてみませんか?

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